古い作品です。方向性や表現方法に違和感を覚えるものもあるかと思います。その上でご鑑賞いただければ幸いです。
Color
使用画材 : 主につけペン、アクリル絵具、透明水彩を併用
グループ展お礼状 2015/6
羊と妖精 2014/12
彼女が待ってる 2014/8
ミミズクは夜を狩る 2014/6
人生の面影 2014/6
奥様と馬 2013/12
スレドニ・ヴァシュター Sredni Vashtar 2013/11英国の作家、サキの同名短篇のイメージ画。空想力が旺盛な少年の飼っている大鼬(神様)、スレドニ・ヴァシュター。
蛇の家族 2012/12
暖炉から 2012/11
首なし騎士に送られて 2012/10「本当よ、道に迷った私を首なし騎士が家まで送ってくれたのよ。フユイチゴまで持たせてくれたの、とても優しい騎士様だったわ」
・
首ではなくイチゴを狩る首なし騎士。アカリスの冬毛を赤くし過ぎました。
妹の幽霊 Ghost of the younger sister 2012/8 わたしと6つ離れた幼い妹が死んでしまったので。
男の人と女の人が迎えにきた時、「あの子をよろしくね」と伝えたのよ。
天使にしては表情のない二人だった。あの子も表情豊かな子ではなかったけれど。
Steven Wilsonの3rd solo album 「The Raven that Refused to Sing(and other stories)」 に捧げてみる。
泣いて眠る 2012/7 私の眠る夢の中には、大きな犬と二人の男の人がいる。
口数は多くはないけれど、どんなに悲しい事があっても、どんなに辛い事があっても、目をつむって眠ってしまえば、彼らが私を守ってくれる。
ライオン公爵様 2012/4うら若き乙女達の憧れ。
数分前は空腹でしたの 2012/3えぇ、ホンの数分前は……けど今は平気ですの。
疑惑 2012/1
シノワズリの女の子 2011/12(年賀状)※【シノワズリ(Chinoiserie)】中国趣味
剪定 2011/11どちらを切ろうか。
お客様 2011/6 お茶を頂こうとしたら、読みかけの本から突然出てきた。まずは頭部が馬の馬男、その次に高慢そうなご婦人様。2人とも挨拶もせずに私の両隣に座ったかと思うと、勝手にお茶を飲み始めた。
何て失礼な。
「今は受け皿で紅茶は飲まないわ」
お返しとばかりに言ったけど、馬男は気にも留めない様子で大きな音を立てて受け皿から飲み続けてた。婦人様は一瞬きまりが悪い顔をして、カップで飲んだけどね(こちらをチラとも見ずに!)。
あらあら?またまた今度は道化師が!
「あなたのカップはもうないわ」
少しイライラしていた私は冷たく言った。
「お嬢サん、お気になサらズ。私はこのポットから直接頂きマす」
まぁ見苦しい。せめて本から全身を出して欲しいわ、気味が悪いもの。
それから3人はまったく喋らず(もっとも最初の2人は来た時から一言も話さないけど)飲むだけ飲むと本の中へと帰っていった。
今度はスコーンとクッキーも用意しておくべきかしら。そうすればホンのちょっとくらい会話が弾むはずだわ。
Victorian Child 2011/4
逃げた魚 2011/4私の魚が逃げた。
彼女は金魚鉢の中で泳いではいない。
せっかく捕まえたのに、私のものだったのに、勝手に逃げていく。
逃がしてなんていないのに、逃がすつもりもなかったのに。
ビルの作ったニンジン 2011/2 さぁさぁ旦那様、どうぞこちらへお掛けになってください。たまには外での食事も悪くはないでしょう?
ここ数ヶ月、どなたともお会いにならず自室に籠もりっきりで、顔をお見せになれば日に日に目は落ち窪み、頬も青ざめておりましたから使用人一同旦那様の体調を危惧しておりました。
中でも園丁のビルはそれは気にかけておりまして、私の姿を見つけますと、作業具を放り出して駆けてきては様子はいかがかと問うておりました。無理もないですね、旦那様が幼年の頃からビルはこの屋敷に勤めているわけですから。
……話が過ぎました。本日の昼食はビルが丹精込めて作りましたニンジンで御座います。はい、何の調理も致しておりません。本日料理人は半日の休暇でして……。スパイスなんてとんでもない。
それに、ビルの方から私に「素材本来の持つ甘さを体に入れられたら、旦那様の具合もきっと良くなる」と、念を押されているのです。さどうぞ、そのままガブリとお食べになってください。
(一口食べたら右耳が、一口食べたら左耳、もう一口食べたら……)
ウサギになった旦那様 ※前の作品の続き 2011/2「あら、旦那様?」
膨張する頭部の症状 2011/1「困ったわ……このまま頭がどんどんと大きくなって、しまいには破裂してしまうのかしら。それとも重さに耐えられなくなって、頭と足がひっくり返って逆さまになってしまうのかしら。もしそうなったら、どう歩くというの?」
彼女は考えてみましたが、そのどちらも大変に恐ろしいものだったので、彼女の瞳からは涙がポロポロと溢れ出しました。
「おぉっ、巨大頭の涙だ!こりゃ良い研究材料になるぞ」
子豚の助手はビンを持ち出し彼女の下に駆け寄ります。その様子を犬の先生はただ黙って見ているだけでしたが、「ふん……」と小さな唸り声を上げると、彼女に向かって言いました。
「ところで君は、ネズミのしっぽとトカゲのしっぽ、どちらがクシャミに効くと思うかね?」
真冬の葬礼 2011/1 酷寒の風が粉雪を巻き上げながら、この森に静寂の訪れを告げるのを13回数えた朝、真白な雪の上で彼は、一人息を引き取っていた。
鋭く輝く銀青色の、とても立派な角を持ったヒトだった。
没落貴族 2010/12
幻想を連れて 2010/11
ほつれゆく中で 2010/9絡まり引っかかり、何かが崩れる時
untitled 2010/9
庭にて 2010/8
閑寂の行列 2010/1 私があの仮面を付けた異様な人々を目にしたのは、季節が冬へと移り変わり始めた、冷気が身にしむ日であった。
薄霧の中から姿を現したその一行は、また遠く、霧の中へと消えていったのであった。
・
よりによって馬車をハンサムキャブで描いてしまうとは。
Pen & Ink
使用画材 : つけペン、インク、ホワイト